担当司祭ご挨拶 ラファエル安拝 神父様

本物の神父になりたくて(2023.04) 

 

 今年(2023年)の1月中、2週間ぐらい韓国に寄ることができました。3年ぶりの帰省でした。出身の大邱(デグ)教区の司教様とお世話になった神父様がた、恩人の信者様など、叙階のお礼をしてきてほっとしました。この紙面を借りて韓国で感じたことを分かち合いたいと思います。

 

 韓国の南の島、済州島(チェジュド)で母親が幼稚園の仕事をしています。園長シスターから手伝って欲しいと呼ばれてからもう3年、すでに島人になっていました。幼稚園のある所は済州島の西側、夕陽が綺麗な翰林(ハンリム)という小教区です。私は済州教区とは何の関わりもないけど、幼稚園に勤めている母親のおかげで主日のミサを頼まれました。 

 

 実はあの小教区の主任司祭が宣教師として日本で活動してから地元に帰って来たと既に母親から聞いており、その理由で私のことを気にしてくれたと自分勝手に思いました。ところが「ただ信徒のために良い機会だと思って初ミサを頼んだだけ」と言う話に「毎日同じご飯を食べさせるのは親として辛いことでしょう」と付けました。 

 

 教会の役務としての神父を超えて「Father」父そのものになった主任司祭を目の前にして、私はこの人は本物だと、私も本物になりたいんだと思いました。叙階されてまだ一年も経ってない初心者の神父が、初の主任で上手く出来るはずがないのは当然ものの、私の胸は本物の神父になりたくてなりたくてたまらないのです                         

ミサの様子

洗礼式